[限界旅行] バイクで1000km移動できる? 日帰りで山梨から福井に行って帰ってくるだけ [永平寺]

[限界旅行] バイクで1000km移動できる? 日帰りで山梨から福井に行って帰ってくるだけ [永平寺] 限界旅行

盛りました。実際の移動距離は900kmぐらいです。

今回も相変わらず週休一日時代の記録です。永平寺に行きたいという常日頃からの目的を達成するため、日帰りで山梨から福井に行くことになります。毎週こんなことばかりやってるな。完璧な人生。

金と時間は失いますが記憶を得るためには必要な損失です。記憶は作らなければ存在せず、記さなければ忘れられて過去の時間ごと消えてしまうのです。無い記憶から想像することはできず、忘れられた記憶は回想の機会すら与えられないのです。強い体験、非日常で見たもの聞いたもの、味わったもの、激動の時間は、必ず記憶になります。

時は11月の末。季節はもう冬です。往路は最短経路を教えてくれるGoogleマップくんの言う通り、中央道で長野県を経由したのですが、このルート選択は間違いでした。冬風吹きすさぶ早朝の高地。道路上の電光掲示板が示す気温は-2℃。ここから計算されるバイクの体感温度は-20℃。なぜこんなことに…… 寒いとかじゃなくて痛い。

車とバイクの違いを知っていますか? バイクは後ろ向きに走れない乗り物なのです。引き返すことはありません。バイク乗りなので……

国道158号で岐阜から福井へ抜けるというルートでしたが、これも間違い。山間部は既に積雪が始まっていました。バイクで雪道を走るとか厳しいたけ。なんとか雪のない市街地まで抜けてi got a kotonaki.

なんだこの旅は。はあはあ言いながら福井県勝山市に到着。お休み処白山亭さんで苔ティラミスをいただきました。撮影禁止とのことで画像はありませんが、それは映える一流スイーツの姿。見てみたい方は調べてみてください。(残念ながら現在は閉業されてしまったようです)

そしてようやく永平寺に着きます。既に夕方。

曹洞宗大本山として知られ、数ある禅宗の中でも最も修行が厳しいといわれる、日常のすべてを修行とみなす厳格な教え。ただ参拝するだけでなく、実際に修行僧が用いる複数の建物内を見学することができます。

永平寺

厳かな雰囲気。

以下厳かが続きます。

永平寺
永平寺
永平寺
永平寺
永平寺

あらゆる建物は、このような回廊で結ばれています。修行僧たちは毎日修行の一環として、これらの長い廊下を磨き上げるのだそう。

永平寺
永平寺

出る頃には参拝終了時刻。誰もいなくなっちゃった。

永平寺

こちらは土産物屋で買った胡麻豆腐。精進料理として修行僧も食する味。胡麻の香り高い風味ともっちりとした口当たりが特徴的。

胡麻豆腐

永平寺のふもとにたたずむプリン専門店、永平寺だるまプリンで買ってみました。帰宅後撮影。福井県産の素材にこだわり、瓶詰めという独特のスタイル。

永平寺だるまプリン

日は暮れてしまいましたがまだ明るい。東尋坊へ行ってみるかと思ったのですが、意外と遠いですね。みるみるうちに暗くなり、到着時には真っ暗。もちろん人はいない。こんな状況でこんなところにいたらそれこそ通報されるのでは? もちろんは画像なし。ただちに引き返しました。

後日日本一周で訪れた際の記事は以下にて。永平寺の見どころももう少し詳しく紹介しています。

グルメをしないと旅をしている気になりません。私には料理を食べる義務があります。和彩 牧というお店にお邪魔しました。日曜日の20時、客は私だけ。写真を撮れる雰囲気ではなかったので画像はありませんが、山梨から来たという特異な私に驚いた店主の方とお話しながら、福井の名物へしこを使ったじゃがいものへしこ焼きなどをいただきました。その後常連さんが現れ、旅の話で意気投合。あっという間に1時間が過ぎます。

引き続き食。ビリオン珈琲にて。創作料理に惹かれて来ました。秋鮭コロッケのトリュフうどん。

秋鮭コロッケのトリュフうどん

抹茶ティラミス。

抹茶ティラミス

遠くへ行くと移動に時間かかりすぎて一日しかない休みではろくに見て回れないし、退勤後仮眠即大移動して帰ってきて即労働とか信じられないけど一日で遠くへ行くということ自体移動が占める割合が増えるわけで無理がある。家まであと6時間走り続けなければならない場所で夜を迎えると帰るのが面倒になり、どこでもドア以外欲しくないという気持ちになる。これらの厳しい側面を抱えながらも、疲労と寒さと金を引き換えに記憶を得るというのが、人生においては必要な体験です。

往路の寒さに懲り、帰りは少しでも寒くないルートをと考え、一度滋賀に入り愛知から新東名を利用。相変わらず夜中。SAにも人はいない。さみしいたけ。深夜30時にエクストリーム帰宅。帰ってきたけどはやく帰って寝たいという気持ちしかない。

本日の走行ルート

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