こんにちは。これからは登山家になります。
標高599m。アクセスが良く、観光名所としても確立されている高尾山。低山として日本でも有名で、年間登山者数約250万人という数字は、世界一登山者数が多い山としても知られています。
初心者から登山経験者まで、誰もが楽しめる山。その理由として、スニーカーで登れるような容易なコースから、ある程度の手応えがあるコースまで複数の登山コースが用意されている点にあります。
こちらでも詳細なマップを見ることができます。最も簡単なのは、ケーブルカーやリフトで中腹まで行き、1号路を登るというルートでしょうか。今回は最も難易度が高いとされる稲荷山コースを登ることにします。
高尾山口駅周辺には多数の飲食店やお土産屋があります。
高尾山口駅から徒歩5分。ケーブルカーの山麓駅、清滝駅です。
駅の脇に稲荷山コースの登山口があります。
初めのうちは階段が続きます。
祠もあります。コース名の由来ともなっているお稲荷さんです。
登山口から10分程。険しくなってきました。木の根が露出した稲荷山コースを登るなら、ある程度ちゃんとした登山靴などがあるといいですね。
木々のさざめきがアポカリプティックサウンドであったならば、人類と自然との関係が終わりを告げるサインなのかもしれません。
今はまだ。しかし、いずれは……
それはそれとして40分程で稲荷山の展望台に到着。遠く都心のビル群、スカイツリーなどが見渡せます。
人は少なく、自然を感じながら自分のペースで登るにはちょうどいいコースです。
5号路との交点を過ぎ、ラストスパート。ここからは階段が永遠と続いていて、おそらく稲荷山コースの中で最も過酷なポイントでしょう。
登山開始から約1時間。山頂に着きました。
山頂にある高尾ビジターセンターに入ってみます。高尾山に生息するムササビの生態を説明していました。こんなキュートな顔して体躯は意外なほど大きい。50cm程の体長から、”空飛ぶ座布団” との異名があります。
人々がムササビを知らなかった頃、彼らが滑空する風、鳴き声、落ちてくる糞などが、天狗の仕業だと想像されたとかされないとか。
樹洞という木の中にできた空洞で生活するようです。
山頂付近からの景色です。
山頂には複数のレストランがあり、必ずといっていいほど、とろろそばを置いています。今回はやまびこ茶屋さんに入りました。とろろそばとおにぎりのセット。とろろは滋養強壮に良いといわれ、ある蕎麦屋さんが高尾山薬王院の参拝者に振る舞ったのが、高尾山の名物となったきっかけだそう。
帰りは1号路で下ります。山頂から約20分、薬王院に着きます。
御朱印をもらいました。朱印料300円。飯綱大権現というのは、かつて高尾山で修行した高僧が飯綱大権現という神の霊感を得たということに由来。飯綱大権現は天狗の姿をしています。高尾駅のホームには巨大な天狗の石像がありますが、これと関連があります。
高尾山駅。下りのケーブルカー待ちで大行列でした。
金比羅台の展望台です。
1号路はほぼ全線に渡り舗装された登山道。険しい部分も少なく、これならたしかに初心者にはおすすめですね。逆に登山感は少ないので、初心者が無理をせず登山感を味わいたいなら、途中から3号路や4号路を利用するのはいかがでしょうか。
下りてきました。
高尾山名物、焼団子です。
登山に興味があるけど、体力的にしんどそう、装備を揃えたりするのが大変そうといったイメージをお持ちの方にも、高尾山は最初の山としておすすめです。1号路ならとりあえず手持ちの靴やカバンでもなんとかなりますからね。人生にはやってみないとわからないことというものがあり、登山をしてみると初めて気付く体力の度合い、何が必要かといった要件などが見えてきます。よりいっそう登山をしてみたいと感じたときに、登山靴、ザック、レインコートなどが必要であることがわかります。もしあなたが登山をしてみたいけど、体力や装備を揃えてからでいいやとお思いなら、ぜひ思い切って登ってみましょう。君は戦士になってから戦場に出るのか? 当たって砕けろ。戦士は戦場の経験で作られます。もちろん、経験者が気軽に登山するにもいいですね。人気のある理由がうかがえます。みなさんも無理せず安全に高尾山を楽しみましょう。
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