こんにちは。これは実家の愛犬です。

彼は病気で弱っており、会う度にこうして写真を撮っていました。
今回は約1年前の週休1日時代、奇跡的に得られた3日間の休みを利用して山梨から沖縄へ行った記録です。感情が粉末になるような繁忙期の大激務祭、はたらくのがすきだと繰り返しつぶやきながら行われる華麗なる◼◼連勤 (ここでの◼は反則的数値を表しています) を終え完全に液化しちゃったよう◡( ╹ᴗ╹)◡ホゲェという感じで隙間なく地獄。石膏みたいな顔をして体調が行方不明でしたが旅を強行します。旅人になってはいけない人生なんて何の意味もない。
当時はこんな休み人生で二度とないかもしれないという気持ちでしたので何もかも緊急案件でしたが、相変わらず無茶な旅程や諸事情でまともに見て回れてませんね。ろくな見どころもない記事ですがご査収ください。
緊急羽田。実は既に様々なことがあり、予定より1本遅い飛行機に乗ることになっています。

ただちに乗りましょう。宮古島行きです。飛行機は数ある移動手段の中でも抜群に致死率が低い極めて安全で安心な乗り物です。

あはー

緊急来日。

温かい。それは我々の知っている冬の気温ではなかった。

借ります。

伊良部大橋は宮古島と伊良部島を結ぶ全長3.5kmの橋。無料で渡れるものとしては日本最長の橋です。

人類が滅亡した後も構造物は存在を維持し続ける可能性があります。

パイナガマビーチ。宮古島の市街地から最も近いビーチでアクセスや利便性がよく、海水浴にもおすすめ。私はしませんが……


初めてゲストハウスに泊まってみます。


宮古島まで来てなぜコンビニ飯なのか。このとき重篤な頭痛に襲われており、外へ出歩く気力もありませんでした。せめてもの思いからコンビニのジェネリックソーキそばを買い痛み止めを服用、すなわちイブクイック定食を食します。

相変わらず体調は行方不明。即寝、即起床。体調、発見される。
与那覇前浜に行きました。世界は美しいな。南の本質が詰まっている。我々が南と聞いてイメージする共通認識、これを南洋幻想といいます。

2022宮古島ガショー情報

宮古空港内のレストランで宮古そばを食べます。


すみやかに那覇行きの飛行機に乗り込みます。飛行機ばかり乗って旅費がたいへんにたいへんなことですこれは。高いと思われがちな飛行機の料金は実際ある程度距離相応で、例えば早割などを使えば安く済むのですが、電車などと比して一回で移動する距離が驚異的に大きいため、あっという間に旅費がかさむというのがある。財布から福澤諭吉先生が軽率に出てゆかれます。ゆくなと言ってもゆく人ですから……

那覇空港着。空港内のA&W。ルートビアは湿布の味。

至急乗ります。

国際通りへ。

塩屋 (まーすやー) では、様々な創作塩を販売しています。

創作料理には目がありません。

お土産を買いにサンエー那覇メインプレイスへ行きます。ここは沖縄土産が充実しています。買った土産だけでなく、手持ちの荷物を発送することもできるので、旅先で身軽に行動することができます。一通り観光して最後に土産を買いに行き、着なくなった服なども一緒に梱包して家に送るなどの使い方が便利ですね。
ところでなぜこんなに醤油が充実しているのか。話は変わりますがプロの仕事と労働の違いは、仕事内容が余人をもって代えがたいか否かの違いがあります。創作料理を生み出すということは、その人にしかできない仕事、その人だから発生する非代替的要素があり、奴隷的ではない労働としての要件があります。当時の私の職業柄、創作料理に対しては単なる好奇心ではなく、発想の魂胆を拝借してやろうという仕事の目をして向かい合う必要がありました。これらはただの風変わりな醤油ではありません。様々な可能性を秘めた創造の宝庫です。もちろん気になったものは買います。こいつ旅に出ても仕事のことしか考えてないな。逆に仕事のインスピレーションを得るため旅に出ているというふしがある。贅沢言わないから旅費は経費で落ちませんか?

それはそれとしてお飲みなさい。吉崎食堂さんにて。

ゴーヤチャンプルー、もずくの天ぷら


2軒目は甚兵衛さん。豆腐よう

ラフテー


3軒目は鰓呼吸さん。海ぶどう

島らっきょうの天ぷら

島豆腐の厚揚げ


シメはすばやーさん。よもぎ三枚肉そば


ある人は言いました。「沖縄料理は総じて不味い」私はそうは思いません。確かに豆腐ようなどに見られるようにクセが強く好き嫌いが分かれるものがあり、またすべての料理も飛び上がるほど旨いかというと、そうではないかもしれません。ところが料理は味だけがすべてではありません。その土地の気候、そこに裏打ちされる人々の好み、特有の食材、それらを料理に仕立て上げるための調理方法などがあり、様々な要素を組み合わせた結果が料理としての姿なのです。郷土料理とはそういうものです。沖縄料理を東京に持っていって、そのまま一流として通用するかといえば難しいかもしれません。しかしながら料理には、素材主義にする、調味主義にする、調理方法主義にする、食材を替えてみる、出し方見せ方を替えてみるなど、各種あり方の論理操作の展開が存在します。例えばもずくをスープにすることはできるか、海ぶどうを和え物にできるか、豆腐ようを豆腐ではなくチーズにしたらどうかなど。様々な料理の細分化と別の料理との抽象化を繰り返すことで料理は創作され、そうして初めて、一流として戦える料理が誕生します。郷土料理を食べて単にその土地のものは美味しいねと食べるだけでは素人です。我々が郷土料理から学ぶことは多い。
それはそれとして即座に寝ます。人類は寝たほうがよい。


一瞬で起きます。だめだー時間がない。もう少し沖縄を見たかったですが緊急帰国。そして実家の愛犬が亡くなったとの連絡が入りました。Rest in Peace.

全体として見るべきところも見られなかったなという印象ですが、仕方ないですね。また来なければなりません。この次はモアベターよ! 次はあれも見たいこれも見たいという夢を抱えて明日からも仕事をすることになります。沖縄へ、夢を見せてくれてありがとう、おかげで夢を見て生きていけるよ……
そして我々はいつ死ぬかわからないので、寝ている暇があったら遊べという鉄則が私にはあります。Memento Mori.この数日の休みを家でだらだらしていたら何も残らなかったですが、旅費と引き換えに記憶を得たという点では価値があったのではないでしょうか。記憶は人生を振り返る際などにご活用いただけます。記憶を形成し、いい人生を送ることが重要です。みなさんは、いい人生ですか?
“The dog is a gentleman; I hope to go to his heaven, not man’s.” by Mark Twain
“犬は紳士だ。私は人間の天国ではなく、犬の天国に行きたい。” by マーク・トウェイン
コメント