こんにちは。突然ですが冬のうちに冬の記事を投稿したいということで、今回は真冬に大菩薩嶺を登山した際の記録です。
山梨県、甲府盆地の北東。標高2057mとある程度の高さがありますが、登山口が約1600mの高地にあるため、初心者でも気軽に2000m超の体験ができます。
国道20号、道の駅甲斐大和付近の景徳院信号から県道218号に入り、20km程進むと上日川峠の駐車場に着きます。
ちなみに甲斐大和駅からのバスもあるので参考にしたい方はお調べください。関東からですと、中央線に乗り甲斐大和駅からバスで登山口前の上日川峠まで行くというルートになります。比較的アクセスは良いと思います。
登山届を出して出発。雪が降って嬉しい。わざわざ雪を狙ってこの時期に来ています。雪山を登るという体験を一度はしてみたいと思いませんか?

すぐ近くに登山口があります。

朝早くでしたが既に足跡あり。真冬の雪山を登りたいなどというもの好きいっぱいいるな。

雪山登山に関しては本当に素人なので手袋をしたくらいでろくな装備もしてこなかったですが、ニット帽やフード付きのジャケットを着用してこなかったのを後悔しました。吹きすさぶ冷たい風。顔が痛い。寒いとかじゃなくて痛い。今までにしたことのない失敗だ、おれにはまだ可能性があるな。
サングラス、アイゼン、ストックあるいはピッケルもないですが、とりあえずなんとかするしかない。なぜベストを尽くさないのか。人生にはdoが先行してcanが得られるということがあり、換言すれば当たって砕けろの精神です。

20分ほどで福ちゃん荘に着きます。

ここを分岐点として、最高峰の大菩薩嶺と見晴らしの良い大菩薩峠にそれぞれ向かうことができます。両者は稜線上でつながっており周回が可能です。今回は大菩薩嶺に行き、稜線を通って大菩薩峠へというルートにしました。

←ブラジル

雪の進軍~

あなたが踏むこの大地をよく見てごらんなさい。私たちが闇夜に灯りの下で暮らしたり、吹きすさぶ風をしのげる家の中で寝ているときも、こうした自然の本質は、暗闇の中、突風の中、常にそこにあり続けます。今一度目を閉じ、誰もいない山の様子を空想してみましょう。何が見えますか? 夜が明け、もう一度ここへ来たとしても、彼らは変わらずそこにいます。それは素敵なことだと思いませんか?

それはそれとして険しくなってきました。膝下まで雪に埋もれています。こんなところ登っていくとか信じられないな。

状況に先手を取られるな。翻って己自身の現状を鑑みています。

もっと力強い生活をこの手に

登山口から約1時間20分。雷岩に到着。さらっと登ってきたように見えますが人生で類まれなる過酷な時間でした。左へ行くと大菩薩嶺、右へ行くと稜線を抜けて大菩薩峠です。左へ行きます。

すぐ着いた。

嶺~

周囲は鬱蒼としています。

雷岩に戻り、山稜上を歩いていきます。

これはビジュアルになります。

あはー

まさに山を歩いているという感じ。こうして山塊の上を歩いていると、今こうして、自分が地球の地の上を歩んでいるという感覚を呼び起こさせます。

尾根~

雪面の飛び魚になろうかな。

緩やかな下り道で大菩薩峠へ向かいます。道中に標高2000m地点があります。

登山って人生そっくりだよな。上り下りなど活動は多岐にわたります。

大菩薩嶺富士山情報

「富士山にある雪はね、雲を切り取って貼り付けたんだよ! じいちゃん!」と幼少期の私は言っていました。精神がピュアだったんですね。それが、今では……

甲府盆地がよく見渡せます。

振り返って東を見ると、都心のビル群が見えます。

相模湾かな。

吹雪やんけ。吹きさらしの顔で向かい風に爪を立てて歩いている奴がいたらそれは私です。

普段見上げてばかりの山を、同じくらいの高さから眺めると斬新ですね。

様子です。
はあはあ着いた。

介山荘です。

ここは宿泊可能で、山の上からのご来光、夕陽、夜景などを楽しむこともできます。

下山でもするかのう

大菩薩峠と福ちゃん荘を結ぶルートは比較的穏やか。険しい部分も少なく登山感は少ないですが、より気軽に登りたいならこのルートで登ってくるのが良いかもしれません。

ふつくしい……

あなたにとって美しいものが、一番美しいのです。

てくてく

下山開始から約50分。下りてきました。

約3時間で登山終了。無事帰ってこれました。時間的には大したことないですが、雪の影響で足元は悪く体力は消耗しましたね。

以上真冬の大菩薩嶺登山情報でした。初心者がとりあえず2000m超を経験してみること、アクセスの良さ、見晴らしの良い稜線歩き、険しい登山道と緩やかな登山道の両立など、初心者から上級者まで、誰にでもおすすめの山でした。特に絶景の稜線歩きは良いですね。今回は冬の雪山でしたが、時期によっては、一面の草原、紅葉などが楽しめるようです。また来たいですね。みなさんも安全に登山を楽しみましょう。
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